記録 |
出発時は快晴。東丹沢ではあまりメジャーではない、雨山(あめやま)~檜岳(ひのきだつか)~伊勢沢ノ頭(せいざわのあたま)の尾根ルートに長男と二人で出かけました。
寄(やどりぎ)大橋付近に駐車し、雨山峠へ向けて、沢筋を詰めていくルートからはじまります。
植林された林の緑に混じって、所々が赤や黄に紅葉しています。
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寄大橋 |
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暫くは、寄沢に沿った登山道で沢を詰めていきます。何度か沢を横切りますが、歩きやすい道が続きます。
登山道の傍に、某高校の先生と生徒の遭難碑が立っています。聖職の碑は私にはイメージだけの世界でしたが、現場でこういったリアル碑を見ると、子連れ登山ってどうなんだろうと考え込んでしまいます。碑文を読みつつ小休止し、気を引き締めて再出発。
沢頭が近づくと、岩がごろごろの涸れた沢に入り、その先に鎖場のある岩場が現れました。 |
涸れた沢を詰めて峠まで登る |
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事前の情報では、荒れて危険なルートであるとのことでしたが、予想していたよりも荒れていませんでした。但し鎖場など危険な箇所は確かにいくつかあり、小さな子供だときついところがあるかもしれません。
何箇所かでプチ岩登り気分を楽しみ、2時間ほどかけて沢をつめていき、お昼前に雨山峠に到着。誰にも会いません。 |
岩登りの鎖場 |
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雨山峠の先はユーシン渓谷への下り、右は鍋割山、左が雨山方面の尾根です。ここまでは晴れていて、いい気分の登りでした。
雨山峠を出たところでようやく登山者に行き交い、こんにちわーとあいさつ。青年の単独登山者でした。別に訳ありでは無いでしょうが、こんな日にこんな所で若い単独登山者に行き会うと、なにか訳ありではないかという気が訳も無くしてきます。 |
雨山峠 |
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雨山峠からは薄曇りとなり、少し寒くなってきました。ちいさなアップダウンを繰り返しながら、雨山、檜岳、伊勢沢ノ頭、と何も無い地味なピークが続きます。
檜岳山頂でラーメン・焼きそばを自炊し、持参おにぎりをおかずに昼食。
地味な各山頂コレクション

何も無い雨山山頂 |

何も無い檜岳山頂で昼食 |

何も無い伊勢沢ノ頭山頂 |
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予定していた秦野峠から林道への道は旧道で荒廃しているとのことで、シダンゴ山行きの登山道周りで少々大回りして林道へ。
寄大橋に着く前に暗くなってしまい、日が落ちた寂しい林道をヘッドライトで二人とぼとぼと下っていきました。
比較的長いルートで、トータル8時間弱の歩行。途中すれ違った登山者はたったの一人だけのさみしいルートでした。
帰途、鶴巻温泉弘法の里湯に寄って帰宅。 |
日が落ちた寂しい林道を
ヘッドライトで歩く。 |
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メモ |
寄沢から雨山峠への登りは変化に富んでいて、スリルのある岩場もあって楽しいのですが、当然危険もあります。岩登り部分はあまり小さい子供では難しいかもしれません。ルートを間違えると危険な沢に入ってしまう可能性もありますので、慎重に進む必要があります。
各ピークをたどる尾根沿いは、何も無い静かなルートです。今日はお昼過ぎから曇ったこともあってか、非常に地味なルートに感じました。季節毎に、或いは天候で様子が変わると思いますが、静かな山歩きがしたいということであればぴったりなルートです。
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