記録 |
塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳を結ぶルートは丹沢主脈縦走路と言われています。山荘一泊で、長男と出かけてまいりました。
大倉の駐車場に車を止め、長くつらい大倉尾根の登りから始まります。大倉尾根は丹沢のメインルートですので、登山道が整備されています。
長男にとって初めての縦走ですが、季節、天候とも絶好で、たくさんの登山者とともに意気揚々と出発しました。
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丹沢の表門・大倉の登山道入口 |
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登山道が深く掘り込まれるのを防止する意味もあるのだと思いますが、木の階段が延々と続いています。一見歩きやすそうですが、単調であることと、歩幅が強制的に階段に合わされてしまうので、非常に疲れ足腰に来ます。
我家ではこれを丹沢式階段と呼んで恐れています。かく言う私は2日目かなり腰に来てしまい、焼山からの最後の下りは相当難儀しました。子供の方はケロッとしてました。
花立の花立山荘に12:00着、小休憩。13:00に無事塔ノ岳山頂に到着しました。標準よりは遅いと思いますが、ここから先、丹沢山までは比較的緩斜面なので、一安心です。 |
大倉尾根の、恐怖の丹沢式階段 |
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塔ノ岳は、東側が札掛方面、西側がユーシン方面の深い谷で、高度感抜群の山頂です。快晴の日は言うに及ばずですが、天気の悪い日は悪い日で谷底からガスが沸きあがってきて、非常にダイナミックな景色が楽しめます。
初日のお昼は塔ノ岳の尊仏山荘でカップラーメン。貧しい食事のようですが、おにぎりやおかずも持参していますので大丈夫です。
昼食含めて1時間ほど休憩し、丹沢山へ向かいます。 |
塔ノ岳山頂
大山とその先に相模平野 |
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塔ノ岳~丹沢山間は緩やかなアップダウンのルートが続きます。元からそうなのか枯れたのか分かりませんが、西丹沢のような鬱蒼としたブナ林がありません。熊笹の道は非常に快適でした。
早めの15:00に丹沢山のみやま山荘に到着。今夜はここに宿泊します。 |
熊笹の原っぱの竜ヶ馬場 |
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夜、消灯時間までガスランタンの下で子供と花札をやっていたら、子供に花札やらせるの?、と驚いている人がいました。賭け花札をしていたわけではありません。いや、何か賭けていた気もする。
丹沢山荘の食事は定番の、夜はカレーライス、朝は炊き込みご飯でした。
メジャーな山の山小屋は、良い季節にはうんざりするくらい込み合いますが、この日のみやま山荘は宿泊者もそれほど多くなく、快適でした。蛭ヶ岳まで足を延ばして泊まる人の方が多いのではと思いますが、大倉から上るならこのあたりがちょうど良い宿泊地点だと思います。 |
丹沢山頂・みやま山荘 |
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翌朝も快晴。アップダウンがきつく、危険箇所もある丹沢山-蛭ヶ岳間を上ります。一部に両端が切れ落ちた痩せ尾根や鎖場がありますので、慎重に歩きます。
ゆっくり寝た後の元気な体で通る分には特に問題ないと思いますが、縦走の一日の最後に通るような場合は要注意です。
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丹沢山~蛭ヶ岳間 鬼ヶ岩の向こうに冠雪の富士山 |
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時間はたっぷりあるので、無理せずに9:30に蛭ヶ岳到着。無事、縦走ルートの頂点に達しました。
地味な丹沢山と違い、爽快な景色が広がる山頂です。朝の時間帯に山頂に立つのはいいものです。
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蛭ヶ岳山頂より、
眼下に関東平野を望む |
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急な、それでも整備された道で姫次へ下り、インスタントラーメンと焼きそばの自炊の昼食。
姫次は一応山頂ということになっていますが、周りが緩やかで山という感じはしません。カラマツ林が広がり、とても気分のいいところです。
この後も多少のアップダウンはありますがずっと快適な下りで、焼山を経由してどんどんと長野まで下っていきました。バスを乗り継ぎ三ヶ木、厚木へ。更に小田急とタクシーで大倉まで戻り、車を回収して、東丹沢満喫の2日間行程を完了しました。 |
明るい姫次で昼食 |
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丹沢縦走路の山頂

塔ノ岳
高度感抜群 |

丹沢山
穏やかな山頂 |

蛭ヶ岳
360°の絶景 |
休憩に宿泊に、お世話になった山荘

花立山荘(花立) |

尊仏山荘(塔ノ岳) |

みやま山荘(丹沢山・泊) |

蛭ヶ岳山荘(蛭ヶ岳) |
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メモ |
丹沢山と蛭ヶ岳の間は、両側が切れおちたやせ尾根や、鎖で昇降する大きな岩の鎖場が有り、十分な注意を要する場所が続きます。子供同伴なら、事前に十分危険性を認識して最善の注意を払って通行する必要があります。
慣れた人なら1日で通過してしまうと思いますが、一泊すれば、子供でも踏破できるルートです。北上するなら丹沢山、南下するなら蛭ヶ岳で泊まると、ちょうどいい配分になるのではないかと思います。いずれにしても両日合わせて長いルートですので、大人も子供も足腰に故障が来たら、無理せずルート見直しも必要かもしれません。
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