記録 |
丹沢主脈縦走路の姫次のすぐそばにありながら、メジャーな縦走路から離れているためあまり人が訪れないという袖平山を上の子と訪れてきました。
縦走路からは離れていますが、東海自然歩道のルートに入っています。東海自然歩道を意識して歩く人は少ないのでしょうか。
神ノ川ヒュッテの駐車場に車を止め、しばらく林道を歩き、神ノ川に架かる橋を渡って登山道に取り付きます。いきなり急登の連続で、一気に500m標高を上げて風巻ノ頭へ。 |
神ノ川に架かる鉄の歩道橋 |
|
風巻ノ頭 |
風巻尾根というそうですが、風巻ノ頭の案内板に「丹沢山塊の中でも急な勾配をもち云々」とありました。
風巻ノ頭から袖平山への途中、雪の付いた岩場がありました。アイゼンがあるもののかなり危険そうで、進退を迷ってしばらく停滞しました。
よくよく観察した結果、すべる危険はあるのですが、下まで滑落していく危険はなさそうなので決行。荷物は降ろしてまず子供が登り、荷物を渡して私が登りました。見た目ほど難しくはなかったのですが、じっくり考えて判断したのは結果的によかったと取り合えず納得。 |
|
袖平山までは更に標高で400m、水平距離ではここまでより長くなりますが、風巻ノ頭までの上りよりはかなり楽になりました。
袖平山直前に一部崩落地がありましたが、慎重に渡ってその後は順調に袖平山頂着。地味な山頂でした。お昼時でしたが、早々に山頂を発って姫次へ。
姫次も山頂ということになっていますが、山頂とは思えないなだらかで広々とした場所です。カラマツに囲まれたとても気分の良い場所です。
|
地味な袖平山山頂
山頂の標識版も思いっきり手書き |
|
雪の姫次 |
明るい姫次の山頂で、雪の中の昼食としました。今回は、新横浜ラーメン博物館で買った生ラーメン(すみれ、魁龍)の自炊。昼食の目玉の予定だった焼き豚と燻製卵を自宅に忘れてきていました。
姫次からの縦走路には雪があったりなかったりでしたが、アイゼンを着けたまま、八丁坂ノ頭を経由して黍殻山非難小屋分岐まで下り、ここで縦走路から離れて青根へ下っていきました。
途中、雪がない岩場ではアイゼンが邪魔になりはずし、雪が溜まっているとまた着けて、と何度か繰り返し、青根の集落に到着。 |
|
ここ青根からから神ノ川の駐車場までは9km近く有ります。舗装道路を9kmも歩くのはうんざりなので、タクシー会社に電話しました。料金は6000円。電話の先の、タクシー屋さんの受付氏はあまり行きたくないなという雰囲気がありありで、じゃあいいですということで、タクシーをあきらめ徒歩で行くこととしました。
途中、放し飼いの犬に追いかけられたりしつつ、約9kmを2時間かけて歩き、どっぷりと日の落ちた頃、駐車場所へ戻りました。
帰途に、道志川温泉紅椿の湯。なんと露天風呂の湯船から、谷の開けた方向の山と山の間に満月を望むことができました。
 |
帰着時のお約束バンザイ。
長い長い林道歩行のあとの、
本当のバンザイでした。 |
|
メモ |
神ノ川~風巻ノ頭まではかなりの急登です。時間的にはあまりかかりませんが、非常にきつい坂でした。
また神ノ川~風巻ノ頭~袖平山の間は、そこそこ危険な箇所がありました。東海自然歩道のルートになっているくらいですから無理なルートではありませんが、今回のように岩場の凍結箇所があったり、時には修復が必要な崩落が起きている可能性もありますので、注意が必要なルートかと思います。
道志川温泉紅椿の湯の露天風呂。満月が見えたのは偶然ですが、気分のいい温泉宿でした。
|