記録 |
西丹沢の鳥ノ胸山に行ってきました。とんのむねやまと読みます。大室山から菰釣山を経て山中湖へ至る尾根筋からははずれていて、山頂は山梨県にあります。
12月はじめに寒波がやってきて丹沢でも雪が積もったようでしたので、雪国出身の我家の犬を遊ばせようとやってきました。
道の駅どうしの駐車場を借り車を停め、犬の背中にバッグを装着し、やる気満々の犬を押さえつつ道志川を渡って出発しました。
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下界には全く雪なし。 |
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静かな鳥ノ胸山。積雪は無し。 |
登山道は落ち葉の積もる、枯れた晩秋の静かな道でした。雪は山頂近くの北斜面に若干残るのみで、ほとんど積雪なし。山は植林帯の中にありますが、気持の良い登山道でした。
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1時間半ほどで山頂に到着。やはり積雪は無く、晩秋のままの景色でした。
鳥ノ胸山は標高1208mで、大山に少し足りないくらいのかなりの標高があります。出発点が700m程とかなり高いので、登山としてはハイキング程度の負担で上れる山です。山梨100名山の一つの由。 |
鳥ノ胸山山頂、1208m |
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雲がかかった御正体山の眺め |
下りは反対側に降り、道志の森キャンプ場を経由して道の駅へ。3時間ほどの軽いハイキングで、期待の積雪はありませんでしたが、犬の良い散歩にはなりました。
道志川温泉紅椿の湯に寄って、帰宅。 |
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メモ |
犬連れ登山は是か非か
前回に引き続き犬連れ登山でした。犬連れ登山には賛否両論があり、口汚く罵りあうまでの議論が行われています。否定論は、山岳地帯の自然に与える影響が主な論旨です。糞尿による自然への負荷、野生動物に影響のある病原体の持ち込みなどです。国立・国定・県立公園など、山地の管理者が制限している場合も多いです。賛成論は、犬連れの権利主張と否定論の否定が主な論旨です。そもそも圧倒的な数の人間による負荷があり、一方で古来から犬は山岳地帯で使役されている点などが否定論否定の主旨です。
犬連れ登山にしてもオフリード論議にしても、日本のペット飼育に関する文化的背景(否定論者のペット飼育に関する無理解と、ペット飼育者の低レベル・低モラル)がこういった議論を混乱させ水掛け論にさせているのではないかと思います。文化ですから一朝一夕に変わるものではなく、これを前提に現実的な議論をしないと先に進みようがありません。一方、我家では犬連れで出かけるくらいですからどちらかというと賛成論ですが、積極的に議論に加わるほどには情報も知識もいまひとつ持ち合わせてないです、というのが、逃げてるようですが本音です。
主な論点である野生動物への影響の有無が学術的に証明されない以上は、賛成派の旗色が悪いのは否めません。もっと現実的な問題としては、犬連れの場合、訓練を積んだ山岳救助犬や猟犬などでない限り、飼い主だけでなく他人様も含めて人間の滑落などの危険性を高めてしまう可能性がある、ということが考えられます。犬の訓練度を考え、よほどの自信と裏づけがなければ、犬の持込が許され且つ危険の少ない公園のようなハイキングコース以外ではやっぱり避けた方が無難だと思います。 |