記録 |
矢倉岳麓の集落に車を止め、登山道に入りました。
登り始めは植林帯ですが、すぐに雑木林の明るい登山道になりました。登山道の雪は踏まれて溶けていましたが、周りは10-20cmほど積雪しています。
静かで明るい坂を上っていきます。山頂付近の日陰の部分はアイスバーンになっているところがいくつかあり、アイゼン無しだと危険な場所が幾つか有ります。滑っても滑落するような場所ではないので、そのまま登山靴で登りました。 |
雪の残る明るい登山道 |
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ゆっくりとしたペースで登り、1時間半ほどで山頂に到着。枯れ草の上に雪が残る、明るい山頂でした。
西に富士山、愛鷹山、南に箱根、北東に大山や東丹沢の山々が見渡せます。それぞれ冠雪しており、青と白のコントラストが鮮やかな景色でした。 |
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雪の上にシートをひいて、少し早いですが暖かいラーメン自炊の昼食とすべく、コッヘルとバーナーを準備。
昼食自炊用にはいつもガスのシングルバーナーを持ってきていますが、今回は、家庭用カセットコンロのガスをシングルバーナー用の空きボンベに再充填したガスを持ってきました。ガスを安全に移動させる、我家の新兵器の専用器具の初使用です。
ところが、バーナーからはしゅるしゅると音を立てて生ガスが噴出してしまい、着火しませんでした。家庭用カセットコンロのガスには気温が低すぎ、十分気化しなかったようです。お昼に予定していたラーメン自炊はできませんでした。 |
無念なるも沸かし損ねた水を捨てる |
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足柄峠の関所跡まで緩やかな坂を下り、更に足柄古道を辿って地蔵堂まで下りました。関所付近の路上は雪が溶けて凍ったアイスバーンに覆われており、道路なのでアイゼンをつけるわけにも行かず、二人で何度か転んでしまいました。
お昼ご飯を食べそびれたままだったので、地蔵堂の足柄うどんのお店でうどんとおでんの遅い昼食。寒い時期ですが人が多く、込んでました。
地蔵堂からはもう歩かずにバスに乗って本村まで戻り、車を回収して終了。 |
足柄古道万葉うどん |
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メモ |
この矢倉岳は、金時山から北に伸びる箱根の裾野にポッコリとおわん状に盛り上がっていて、相模平野や東名高速などからそのつもりで見ると良く目立つ山です。
箱根外輪山に繋がっていますが、外輪山の一部の地形ではなく、地下の活動で隆起した山だそうです。
標高は高くありませんが、独立峰になっているので周囲が開けており、また山頂に高い木もないので、360度の景観が楽しめます。また今回は凍結場所があってすべる危険性はありましたが、地形的に危険な場所はほとんど有りませんでした。お子様にもお勧めできるコースです。 |
丸い山頂の矢倉岳
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これがガスボンベ再充填器具です。満タンの家庭用コンロのガスボンベと、空のシングルバーナー用ガスボンベの間に入れてシングルバーナーボンベを下にして立て、コックをひねるとシングルバーナーボンベのほうにガスが移動します。
シングルバーナー用ガスは家庭用に比べると結構値が張るので、これはラッキーということで購入しましたが、結果的には低温下ではほとんど使えませんでした。家庭用は液化ブタン、シングルバーナー用は液化イソブタン+液化プロパン、と書いてあります。ブタンは気化温度が-0.5℃で、イソブタンやプロパンはそれよりもずっと低いようです。雪の中ではカセットコンロはそもそも使えないということのようです。勉強になりました。
少々ケチってもあまり良いことは起きません。暖かい時期なら大丈夫ではないかと思いますが、今回以外には使っていません。ボンベメーカから見ると、或いは法律上は言語道断の使い方だと思うので、あくまでも自己責任で使用することになります。 |
ボンベ再充填器具 |
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