フライタイイング |
芦ノ湖のルアーが我家のメインですが、フライも湖やフィッシングエリア、年にほんの数回ですが渓流域でも、子供と楽しんでいます。特に最近は長男がフライ専門になってきました。釣り味がルアーよりも繊細で、ファイトもよりスリリングな感じがします。
フライはたくさん市販されていますが、やっぱり自分で巻いたもので釣れたときは有難みが違います。
フライの好きな長男はどういうわけかめったに自分で巻きませんが、私と次男がフライ巻き係になっており、思いついたときにまとめて製造しています。年に数回巻くと、大体我家の1年分のフライは出来てしまいます。
我家の子供たちにも簡単に巻ける、芦ノ湖やフィッシングエリアでよく使っている実績のあるフライを紹介します。 |
右から時計回りに
■ヘアーズイヤーニンフ
(ウサギの耳毛の幼虫) ■アント
(アリ)
■フェザントテールニンフ
(雄キジの尾羽根の幼虫) |
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我家の定番4品 |
アオミドロ
芦ノ湖定番の、マラブーの爆釣ストリーマーです。背中からおなかにかけて、マラブーの色が黒から緑、オリーブとグラデーションしています。
レッドワイヤを巻きつけた後、テール、スロートと数色のマラブーを背に重ねて行き、ヘッドを付けた比較的簡単に巻けるフライです。次男が初めて巻いたフライがこのフライで、実際に初めから釣果を出しています。
(タイイングはこちら) |
次男作・我家式アオミドロ |
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手順は割と単純ですが、爆釣フライにするにはかなりバランスが難しいそうです。マラブーの根元の柔らかい部分だけを少な目に使用して、すっきりと仕上げるのがコツだそうです。上の写真の我家のはボテっとしててマラブーリーチ的で、悪い例ですね。
ショップで出来合いのものを買って比較すると、当然ですが大変きれいに巻かれていて、水中でもきれいに泳ぐ姿が想像されます。 |
プロ作・アオミドロ |
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フラッシュバックニンフ・レイクバージョン
著名なフライフィッシャー杉坂氏オリジナルのニンフです。CATVでタイイングを紹介しているのをメモって巻いてみましたが、良い雰囲気なのでそれ以来使用しています。
背中に幅広フラッシャブーのウィングケースが付いていて、きらきらと光っています。このケースとフックの間にレッドワイヤが付けてあり、背中を下にしてトラウトに見せつけながら泳いでいるものと思われます。
(タイイングはこちら) |
フラッシュバックニンフ |
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パートリッジ
これも芦ノ湖定番ですが、ウェットのソフトハックルパートリッジです。小型も作りやすいのでエリアでもよく使用します。
写真のグリーンのフロスを主に使っていますが、エリア向けにオレンジ、イエロー、レッドと色々巻いています。また構造が単純なだけに出来不出来が明確なので、巻いてて楽しいフライです。 |
パートリッジ |
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エルクヘアカディス
タイイング入門用ドライフライです。我家では生産量も消費量も一番多いフライです。ライズがあるときのエリアではこればっかり使ってます。
見た目がよくないですが、視認性と浮力維持のためにエルクヘアをコテコテに盛っています。 |
エルクヘアカディス |
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番外3品 |
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ノーネーム・ニンフ
雑誌に載っていたニンフです。「フライフィッシング教書」に出ている試験管ダワシ風のボディーにマラブーのテールが付いています。
出番は多くないですが、姿かたちがなんとなく気に入っていて時々巻いています。 |
ノーネームニンフ |
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山人黒バリ
釣りキチ三平の名作「毛バリの神サマ」の毛鈎山人が開発中だった、山人黒バリ風です。三平世代なら一度は巻いたか巻こうと思ったのではないでしょうか。
私も子供の時分、カラスの羽とミシン糸で巨大な毛針を巻き、実釣したことがあります。ヤマメとはいきませんでしたが、食パンのチャミングで集めたウグイを釣って悦に入ったものです。
TMC100の#18に黒のスレッド、黒のコックハックルだけです。単純なシルエットで、やぶ蚊のイミテートという感じです。疑似餌としての性能は今一つ不明で実用に耐えるかどうかワカリマセン。如何せん視認性が悪く浮力も小さいので、ドライとして遠くへキャスティングしてしまうとほとんど見えません。エリアでウェットやテンカラなら良いかもしれません。 |
山人黒バリ(風) |
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感想 |
タイイングは子供にはちょっと無理かなと初めは思いましたが、すぐに覚えて普通に巻いてしまいました。私などはタイイングブック類の細かい記述やマテリアルにこだわって立ち往生することがありますが、子供はお構い無しにそれなりのものを巻いてしまいます。
フライフィッシングの横文字のオンパレードには初めは閉口していましたが、野球やサッカーのルールと同じだと言ってあげると、納得した模様です。 |
私自身の経験から思いついたことなのですが、子供が最初に巻く前に、まずウィップフィニッシュを覚えさせました。いつまでたっても苦手で、という方も多いと聞きますので、だったら初めに覚えておけば余計な苦手意識に邪魔されなのではないかなというわけです。ゲームに挑戦する感じですぐに覚えていました。これから始めるという方にはお勧めします。
エルクヘアカディスなど、ヘッドセメント無しではマテリアルを抑えきれなさそうなフライもありますが、基本的にはヒッチだけで固く止めることができるウィップフィニッシュは絶対に便利だと思います。
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